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『科学哲学の冒険』(戸田山和久)

科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
(2005/01)
戸田山 和久

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『科学哲学の冒険』(戸田山和久)という本を読んだので、
思ったことを書いてみる

まず、僕の立場を明らかにしておく
科学的実在論には完全には賛同できないが、
構成的経験主義ほど危うい立場でもないといったところで、
結論であるモデルの作成という立場は大まかに賛成する

ただ、いろいろと違う考えのところがあある
まず、p206の図であるような○×で言えば、
観察可能な対象の存在も知りうることはできないし、
現象論的法則が真であることもできない
ただそれはそのように「見える」から、
実際上そのように「信じているに過ぎない」のだと思う

さらに、なぜ科学の目的は何かと言えば、
「より確からしいモデルを作る」ことだと思う
その時に「推論」であったり、「知覚」が、
社会的な要請というより、人間の要請として、
確からしいと感じられるからそれを採用するのではなかろうか
つまり、科学の目的は「人を納得させること」にある

この立場に立って、最後の科学哲学の問題集に答えてみる
(1)科学方法論
・科学の方法とは何か
人間がより確からしいと感じられる方法で現象を説明すること
疑似科学は情報が限定的であり、
十分な情報を手に入れると信憑性が下がってくる
より確からしいとは「帰納」「演繹」「仮説形成」「検証」などを
用いることだが、これは人の感覚に合うから確からしいと感じる
つまり、「帰納」を選択するということ事態、科学の成果である
現段階で科学はこのような方法をとっているに過ぎず、
もっと確からしい説明を見つけたならば、
その方法は変わりうる
つまり「科学の方法」も科学同様発展する

・どのように組み合わさって
説明にあるとおりだと思う
しかし、分野によって、重点の置き方が変わる

・なぜ世界についての知識がもたらされるのだろうか
単なる錯覚

・区別する基準はあるか
厳密にはない
青と黄色の違いのようなもので情報量の問題

(2)帰納
・帰納法は正当化できるか
それが科学の仕事
この世界がそのようになっているからとしか言いようがない
そこに「なぜ」はないだろう
そして「確実に帰納法が成り立つ」という保証もできないだろう

・グルーのパラドクス
ここはまだ考察ができてない

(3)反証
どの仮説を直したらよいかということは分からない

(4)説明
・説明とは
納得させること
相手が「正しい」と感じていることを元に導き出すこと

・科学理論が説明の役に立つのはなぜか
他と比較してずば抜けて説明能力が高いから

(5)観察と理論
観察は理論に依存する
観察可能なものと不可能なものの厳密な区別はない
より確からしい物を可能と呼んでいるに過ぎない

(6)理論
・科学理論とは何か
公理系やモデルという結論に立つのは
今、それが一番説明に役立つから
究極的なところは分からない

・科学理論には必ず法則的言明が含まれていなければならないのか
少ない言葉で多くのことが説明できるので、
法則的言明が含まれている方が確からしいと感じられる
一つのことを認めれば全部説明できる方が、
多くのことを認めて説明するよりも、確からしいと感じるだけのこと

・科学理論は実在のありのままの姿を述べたものか、予言?
「実在を知りたい」「先を知りたい」「制御したい」
という欲求に対して納得いく形で答えるものが科学

(7)理論選択と理論編か
・複数の理論の選択の問題
合理的基準は人間の感覚の問題

・累積的?不連続?
不連続

(8)科学的発見のための方法
・アルゴリズム化できるか
欲求があれことが一番大事

(9)科学の目的と進歩
・科学の目的は?
今後の身の振る舞いに対する納得いく解答を与えること
結論はない

とすれば、次に問題になるのは、
「人間は何を確からしいと感じるか」ということ

帰納ということは、
自然が規則的に振る舞うこと、
また人間が少ない知識しか持ち得ないことから
多くの人が利用するものであり、
とても確からしいと自然に感じることだろう

観測結果はその情報源によって確からしさは変化するが、
ひとまず確かだと認める
だからそれに対応する規則を探すのではないだろうか

公理系とモデルはどちらが良いかという問題は、
どんな公理系もモデルを元にするという意味で、
モデルが必要になる
しかし帰納とは公理系の方が相性がよい
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戸田山 和久

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疑似科学と科学の哲学疑似科学と科学の哲学
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